失恋した私を拾ったのは、大型犬男子な幼馴染でした!

鼻先をくすぐる、食欲をそそる匂い。

お腹すいたなぁと、靄がかかった頭で考える幸せな時間は、すぐに現実に引き戻された。

昨日の出来事が、走馬灯のように流れる。

あれは夢じゃない。

耳を澄ませば、聞こえてくる微かな音。

何より、他に誰かが居るような気配。

確実なのは、炊きたての米の香り。

布団から起き上がり、ゆっくりと体を起こす。

足を床につけた瞬間、いつもより空気が重い気がした。