雨の降る日はジャズバーへ ――Cats that gather at night――

 レモンと紅茶の香りが重なることで、私が好きな香りに包まれた。

 カップをゆっくりと近づけて香りを楽しんだ後、ふぅーと息を吐いてから口に含む。紅茶の濃厚な渋みに、レモンの酸味が加わることにより、スッキリとした華のある味になった。


 飲み終えると体がポカポカ温まって、落ち着いた暖かい雰囲気に眠気が襲ってくる。

 次第にまぶたを開くのが、だんだんと遅くなり、カウンターに(うずくま)りながら眠りに付いた。