雨の降る日はジャズバーへ ――Cats that gather at night――

「いただきます」グラスはひんやりと冷たい。ライブでの熱がまだ冷めない今、気持ちよく感じる。ゆっくりと口に含む。

 レモン酸味と炭酸のはじけが刺激する。ジンの爽やかな香りが交わることで、スッキリとした味わいだ「凄く美味しいです」

 ジャズの音楽を聞きながらジンフィズを嗜む(たしな)。グラスを「トン」と置くと「カラカラ」と氷がグラスにあたって、風鈴のように心地良い音が響き涼しく感じる。

 飲んでいる最中、時々レンが話し掛けてくれて、楽しくお酒を(たし)なんだ。


「時刻は二十三時三十分になりました。二十分後には閉店します」

 アナウンスが終わるとママが近づいて「美琴ちゃん。今日は来てくれてありがとね! いつも二階のカフェは、二十三時三十分にオープンするよ。レンは仕事が終わり次第、二階に行くから待っていてね」

 お礼を言ったあと外の階段をのぼり、新たな扉を開けた。

 そこはバーの内装とは違い、木がベースで落ち着けるような雰囲気がした、おしゃれな内装だった。