最強の王子は花売り娘に恋をする

フレデリックはデレクと青騎士団の騎馬兵全員を引き連れてキメラ帝国の帝都に向かった。

その道すがらキメラ帝国の国民の悲惨な様子も目についた。

皆がりがりにやせていて、働く気力も無い様だった。

やはり最後尾からキメラ軍の攻撃はあったものの、兵士はボロボロの服に歯のこぼれた剣を持った者たちであっという間に赤騎士団に制圧されたと言う事だった。

イワン総長は彼らを全員キメラ帝国に返した。

国境の戦場後のバタール軍の全敗ぶりを見て皆震えあがった事だろう。

こうしてシュバイツァー王国軍はバタール軍をキメラ軍も含めて完璧に打ち負かしキメラ帝国の王城にはシュバイツァー王国の王旗が掲げられ、帝国の王族は全員貴族牢に収監された。

キメラ帝国の王城に詰めていたバタール帝国の文官幹部は、フレデリックと青騎士数名が馬に乗ったまま王城の大広間に現れた時は全員腰を抜かしたらしい。

兵士のほとんどは戦死したと言う報告が遅れてもたらせると、バタール帝国は完敗を認めキメラ帝国の統治権も放棄した。

捕虜された文官幹部達参謀は、シュバイツァー王国に連行されて戦後処理の交渉に当たらされ、敗戦国のみじめさを痛感させられた。

シュバイツァー王国の国王は王座を動く事無く戦争を終わらせて、戦後処理も当然有利に行った。

周辺諸国は“シュバイツァー王国にフレデリックという最強の王子あり“と再認識した。

彼の存命中はシュバイツァー王国に対して弓引くのは愚の骨頂という各国の総意で、バタール帝国に批判的な情勢であった。

シュバイツァー王国は、キメラ帝国軍にバタール軍の兵士たちの処理を任せた。

各自名前の分かるような金のペンダントを持っていたのでそれを回収し遺体は国境に埋葬された。

金のペンダントはバタール国に変換された。

歩けるものはバタール帝国に返した。

そして国境つまり今回の戦場となった所に立派な慰霊碑を山の中腹に設けた。

その際に金鉱脈が発見された。

その金鉱脈のお陰でシュバイツァー王国は貧しい旧キメラ帝国民を救う事ができた。

キメラ公国としてシュバイツァー王国の属国とした。

その統治はフレデリックに任された。

その為二人の結婚式は、1年後キメラ公国で執り行われることになり、二人は公主と公主夫人としてキメラの王城に住まいを移した。