最強の王子は花売り娘に恋をする

フレデリックはジュリエッタと暮らすために商会の護衛をしながらオキシアン共和国の騎士団の試験が受けれないかと模索していた。

ジュリエッタには月に一度くらいしか会いに行けないのが辛いが、屋敷の前まで行っても会わせてもらえなかった事を思えば雲泥の差だ。

今では伯爵もエドガーもフレデリックの事を認めてくれている。

フレデリックはデレクと一緒に騎士団の一員になるべく機会をうかがっていた。

そんなある日二人が街の食堂で夕食を食べている時に男が現れた。

ヨハネス国王の親書を持ってきたのだ。

フレデリックは親書を呼んで顔色を無くした。

デレクが「どうした」というとフレデリックは親書をデレクに渡した。

「いいのか?」

というデレクにフレデリックは頷いて自分は頭を抱えて肘をテーブルについて考え込んでしまった。

デレクも親書を読んで決意したようにフレデリックを見据え

「フレデイ、シュバイツァー王国の危機だ。お前が帰らないとたとえ今の騎士団が頑張っても勝てるかどうかわからない。バタール帝国は強いし魔力を使う騎士もいるらしい。俺は帰るよ。お前にどうこうしろというつもりはない。ジュリエッタさんとよく話し合うんだ。じゃあな」

そう言うとデレクは商会に訳を話してシュバイツァー王国へ向かった。

フェレデリックはとにかくジュリエッタにあってきちんと話をしなければと一人馬を駆けて行った。

その後ろを王家の影が追随している。

影は国王からフレデリックを何としても連れ帰れと言われているのだ。

ガレリア伯爵領の屋敷に着いたのはもう夜も深かった。