今回の件で国王は影を総力で動かして高位貴族の当主夫妻やその令息令嬢の調査を行った。
「しかし、おごり高ぶる貴族ばかりでもないのも皆に伝えておこう。アボリジア公爵家の当主夫人は着飾ったり宝石を買いあさるようなことは決してしていない。夫人は領地の孤児院や貧民院に足を運びボランテイアに勤しんでおられる。3人のご令嬢も夫人を助けて孤児院では読み書きを教えたりバザーには積極的に参加されている。そうだな公爵」
「有難きお言葉。帰って妻と娘たちにしかと伝えてやりたいと思います。3年前に領地の川が氾濫し農作物に甚大なる被害が出ました。私どもはまだまだ贅沢をする余裕はございません。その節は王家にもご支援いただき治水工事を最優先で行いこれから100年は大丈夫というお墨付きもいただきました。これも一重に王家はじめ我が領地の隣地のサボイニア伯爵家よりたくさんの食糧の支援を頂いたおかげです」
「今はどうだ?農作物は順調に育っているのか?」
「はい、でもまだ一度水に浸かった所は3年は土地の力は戻らないと言われました。その為領地民の税も一番低い10%でやっと運営している状況です。いくら豊穣の土地であってもたった一度の洪水ですべてを失ってしまうのです。それを盛り返すのに何年もかかると言う事を今回肝に命じました」
「そうだな、アボリジア公爵の言う事は今回の件でも教訓になるだろう。一度落ちた公爵家や伯爵家の信用を取り戻すのには何年もかかると心せよ」
国王はイワン・ハルト公爵に目配せをした。
イワンは胸から報告書を取り出した。
「今回の件で各貴族家を調べさせてもらった。当主が浮気を平然と繰り返している信用のない家名、奥方やご令嬢が贅沢三昧に領地民の血税を湯水のように使っている家名、嫡男に次期家名を引き継ぐ能力のない家名、令息たちが違法の賭博に嵌まっている家名この者達は間もなく捕縛されるであろう。以上のような報告が各影から上がっている。ここで家名の発表は控えるが今回の件に対してどう責任を取るかよく考えて対応しなければ王家としては納得のいかない措置であれば厳しい対応をせざる得ないと理解されよ」
イワンはそう言って報告書を胸にしまった。
そして国王の側近は家名と令嬢の名前とジュリエッタに対してとった卑劣な行為を淡々と発表していった。
フレデリックはその間絶対零度の表情で国王の横に立ち貴族達を睨みつけていた。
しかし心の中では自分がジュリエッタを全く守れなかったことを心底後悔していた。
国王との約束で公務をしっかり果たす事を最優先にしてきたのだ。
たった一人慣れない王宮にいるジュリエッタの事をもっと思いやるべきだったのだ。
「しかし、おごり高ぶる貴族ばかりでもないのも皆に伝えておこう。アボリジア公爵家の当主夫人は着飾ったり宝石を買いあさるようなことは決してしていない。夫人は領地の孤児院や貧民院に足を運びボランテイアに勤しんでおられる。3人のご令嬢も夫人を助けて孤児院では読み書きを教えたりバザーには積極的に参加されている。そうだな公爵」
「有難きお言葉。帰って妻と娘たちにしかと伝えてやりたいと思います。3年前に領地の川が氾濫し農作物に甚大なる被害が出ました。私どもはまだまだ贅沢をする余裕はございません。その節は王家にもご支援いただき治水工事を最優先で行いこれから100年は大丈夫というお墨付きもいただきました。これも一重に王家はじめ我が領地の隣地のサボイニア伯爵家よりたくさんの食糧の支援を頂いたおかげです」
「今はどうだ?農作物は順調に育っているのか?」
「はい、でもまだ一度水に浸かった所は3年は土地の力は戻らないと言われました。その為領地民の税も一番低い10%でやっと運営している状況です。いくら豊穣の土地であってもたった一度の洪水ですべてを失ってしまうのです。それを盛り返すのに何年もかかると言う事を今回肝に命じました」
「そうだな、アボリジア公爵の言う事は今回の件でも教訓になるだろう。一度落ちた公爵家や伯爵家の信用を取り戻すのには何年もかかると心せよ」
国王はイワン・ハルト公爵に目配せをした。
イワンは胸から報告書を取り出した。
「今回の件で各貴族家を調べさせてもらった。当主が浮気を平然と繰り返している信用のない家名、奥方やご令嬢が贅沢三昧に領地民の血税を湯水のように使っている家名、嫡男に次期家名を引き継ぐ能力のない家名、令息たちが違法の賭博に嵌まっている家名この者達は間もなく捕縛されるであろう。以上のような報告が各影から上がっている。ここで家名の発表は控えるが今回の件に対してどう責任を取るかよく考えて対応しなければ王家としては納得のいかない措置であれば厳しい対応をせざる得ないと理解されよ」
イワンはそう言って報告書を胸にしまった。
そして国王の側近は家名と令嬢の名前とジュリエッタに対してとった卑劣な行為を淡々と発表していった。
フレデリックはその間絶対零度の表情で国王の横に立ち貴族達を睨みつけていた。
しかし心の中では自分がジュリエッタを全く守れなかったことを心底後悔していた。
国王との約束で公務をしっかり果たす事を最優先にしてきたのだ。
たった一人慣れない王宮にいるジュリエッタの事をもっと思いやるべきだったのだ。



