最強の王子は花売り娘に恋をする

でもジュリエッタはフレデリックには何も言っていない。

“今日のお茶会はどうだった?“と聞くフレデリックには皆さんによくしてもらったと報告している。

本当の事を知っているのはマリアだけだ。

マリアは時々ザイールを連れて王宮にジュリエッタを訪ねてくれる。

ジュリエッタはマリアに愚痴を聞いてもらうだけで何とかそんな事も我慢できるのだ。

フレデリックに心配はかけたくない。

マリアと孤児院や貧民院を訪ねていくのはジュリエッタの唯一の楽しみだ。

無邪気な子供たちと接していると癒される。

フレデリックは貧民院はなるべく無くせるようにしたいといつも言っている

孤児院は仕方がないとしても働くところがなくて食べる事にも困っている人たちを何とかしたいといつも思っているようだ。

王妃様を手伝ってマリアと二人で炊き出しに行く事もある。

王妃様は準備を手伝って下さるが市井に行く事はできないようだ。

実際に炊き出しをするのはジュリエッタとマリアが中心になる。

ジュリエッタはバザーにサシェやアロマやリースを作って出すこともある。

マリアは縫物が得意なので可愛い布のバックや小物入れなどを作って出す。

王妃様はハンカチに刺繍をされる。

このようなボランテイアは優しいジュリエッタは一生懸命にやっている。

でも貴族令嬢との付き合いは苦手だ。

どう頑張っても皆ジュリエッタを見下して本当のジュリエッタを見ようとしてはくれない。

ジュリエッタはだんだん元気がなくなっていった。

エドガーには手紙で辛い事も半分くらいは話せていた。

でもすべては伝えられない。

きっと心配して飛んでくるだろう。

食事量も少なくなりやつれていった。

そしてとうとう倒れてしまった。

心がついていかないのだ。