ジュリエッタは今日はシュバイツァー王国の四大公爵家の一つアリストア公爵家の長女キャサリアの招待で女性だけのお茶会に参加している。
キャサリアはジュリエッタだけ離れたテーブルに一人座らせて
「ジュリエッタ様のご両親はオキシアン共和国から駆け落ちされてきたそうですね。そして平民同様にお育ちになったとか、だからまだマナーも覚束ないかと思いお席を離しましたの。恥をかかれるといけないと思って…」
そう言うと意地悪く微笑んで、自分は皆のテーブルに戻っていった。
そしてわざと聞こえるように“平民臭が臭くて我慢できないわね“などと言っている。
ジュリエッタは今まで人の悪意に晒されたことがあまりなかった。
いつも周りの人の善意に支えられて助けられてきたのだ。
キャサリアのバカにしたような言い方にはカチンときたが、マリアにこういう事も覚悟しておく方がいいと教えられていたので
「まあ、キャサリア様ありがとうございます。こちらから皆様の素晴らしいマナーを勉強させていただきますわ」
そう言ってにっこりと笑った。そして完璧な所作で紅茶を飲んで見せた。
そばに立ってお茶を入れてくれた侍女に
「すごくおいしいですね。これはオキシアン共和国のハーブテイーですね。ハーブのカレントの良い匂いがしますわ。きっとキャサリア様は私の祖国のお茶をわざわざ取り寄せて下さったのですね。優しい方ですね」
そう言うと、綺麗に飲み干して侍女にもう一杯入れてもらった。
「では私はこれで失礼いたします」
そう言ってジュリエッタは綺麗なカーテシーをして公爵家を辞した。
帰りの馬車の中でジュリエッタは心底疲れていた。
王宮に移って2カ月ほどたったが、現在フレデリック王子の婚約者候補という立場のジュリエッタは、高位貴族の令嬢たちからは冷たい目で見られている。
フレデリック王子と一緒に出る夜会やパーテイでは嫌味を聞こえないように言っているだけだが、実際は聞こえているのだが…
でもフレデリックがいれば冷ややかな睨みつけるような眼差しと耳元でささやかれる嫌味で済んでいる。
でも今日のように一人で出かけるようなお茶会やパーテイなどでは、一人だけ遠くのテーブルに席を作られて水や紅茶をわざと掛けられることもある。
それでもすべて断るわけにはいかず、公爵家や侯爵家のお誘いには出かける事になる。
やり方は様々だが決して好意的に接してもらった事がない。
その度に心を切りつけられて血を流しているのだ。
上手く切り返せたのは最初の内だけで、毎回緊張して気を張っていなければ笑いものにされるのだ。
王宮でも侍女たちの中には意地悪する者もいる。
平民上がりの他国の伯爵家の出のジュリエッタが面白くないのだ。
侍女達はほとんど貴族のご令嬢だ。
特に上級の侍女は高位貴族の二女三女というのがほとんどなのだ。
物を隠されたり壊されたり着ていく予定だった服を破られていたり、そんな事は日常茶飯事だ。
王宮のお茶の時間に紅茶に虫が入っていて、まさに飲みそうになって気が付いた。
紅茶を入れた侍女は知らん顔をしている。
虫などはっきりわかる物はいいが、この分では唾を入れらりたり指を突っ込まれていたりしているかもしれない。
紅茶の温度も冷め切っていたり出がらしのような時もあるのだ。
ジュリエッタは王宮の自分の部屋にいても気が抜けなかった。
キャサリアはジュリエッタだけ離れたテーブルに一人座らせて
「ジュリエッタ様のご両親はオキシアン共和国から駆け落ちされてきたそうですね。そして平民同様にお育ちになったとか、だからまだマナーも覚束ないかと思いお席を離しましたの。恥をかかれるといけないと思って…」
そう言うと意地悪く微笑んで、自分は皆のテーブルに戻っていった。
そしてわざと聞こえるように“平民臭が臭くて我慢できないわね“などと言っている。
ジュリエッタは今まで人の悪意に晒されたことがあまりなかった。
いつも周りの人の善意に支えられて助けられてきたのだ。
キャサリアのバカにしたような言い方にはカチンときたが、マリアにこういう事も覚悟しておく方がいいと教えられていたので
「まあ、キャサリア様ありがとうございます。こちらから皆様の素晴らしいマナーを勉強させていただきますわ」
そう言ってにっこりと笑った。そして完璧な所作で紅茶を飲んで見せた。
そばに立ってお茶を入れてくれた侍女に
「すごくおいしいですね。これはオキシアン共和国のハーブテイーですね。ハーブのカレントの良い匂いがしますわ。きっとキャサリア様は私の祖国のお茶をわざわざ取り寄せて下さったのですね。優しい方ですね」
そう言うと、綺麗に飲み干して侍女にもう一杯入れてもらった。
「では私はこれで失礼いたします」
そう言ってジュリエッタは綺麗なカーテシーをして公爵家を辞した。
帰りの馬車の中でジュリエッタは心底疲れていた。
王宮に移って2カ月ほどたったが、現在フレデリック王子の婚約者候補という立場のジュリエッタは、高位貴族の令嬢たちからは冷たい目で見られている。
フレデリック王子と一緒に出る夜会やパーテイでは嫌味を聞こえないように言っているだけだが、実際は聞こえているのだが…
でもフレデリックがいれば冷ややかな睨みつけるような眼差しと耳元でささやかれる嫌味で済んでいる。
でも今日のように一人で出かけるようなお茶会やパーテイなどでは、一人だけ遠くのテーブルに席を作られて水や紅茶をわざと掛けられることもある。
それでもすべて断るわけにはいかず、公爵家や侯爵家のお誘いには出かける事になる。
やり方は様々だが決して好意的に接してもらった事がない。
その度に心を切りつけられて血を流しているのだ。
上手く切り返せたのは最初の内だけで、毎回緊張して気を張っていなければ笑いものにされるのだ。
王宮でも侍女たちの中には意地悪する者もいる。
平民上がりの他国の伯爵家の出のジュリエッタが面白くないのだ。
侍女達はほとんど貴族のご令嬢だ。
特に上級の侍女は高位貴族の二女三女というのがほとんどなのだ。
物を隠されたり壊されたり着ていく予定だった服を破られていたり、そんな事は日常茶飯事だ。
王宮のお茶の時間に紅茶に虫が入っていて、まさに飲みそうになって気が付いた。
紅茶を入れた侍女は知らん顔をしている。
虫などはっきりわかる物はいいが、この分では唾を入れらりたり指を突っ込まれていたりしているかもしれない。
紅茶の温度も冷め切っていたり出がらしのような時もあるのだ。
ジュリエッタは王宮の自分の部屋にいても気が抜けなかった。



