最強の王子は花売り娘に恋をする

結局花屋は隣家の護衛を命じていた女性騎士の夫婦にお願いできるようになった。

フレデリックはジュリエッタと婚約できたら花屋はもうできないのだとわかっていたが、なかなか二人に言い出すことができなかった。

フレデリックは叔父のイワンに相談してジュリエッタの母親の実家が隣国の伯爵家だという事を報告し助力を頼んだ。

叔父は父上に話を通してくれた。

父上はジュリエッタは1年位は隣国の伯爵家で貴族としてもマナーを習って、婚約すると言う形をとるのが良いだろうと言ってくれた。

そして隣国の王家を通しての婚約とした方が両国の関係も良好になり、利があるのではという事になった。

そのことはまだジュリエッタには話していない。

取りあえず二人を連れてオキシアン共和国のガレリア伯爵家に向かった。

2人を祖父母に合わせる事を今は一番優先したい。

オキシアン共和国のガレリア伯爵家にはシュバイツァー王国の王都の端にある汽車乗り場から汽車に乗りオキシアン共和国の首都まで行く。

シュバイツァー王国の汽車乗り場までは馬車で1時間ほどだ。

護衛も5名ほどついて総勢で8名になった。

王子という事は伏せて貴族の一行と言う事になっている。

王子が隣国にはいるとなると色々手続きも面倒で大げさになるからだ。

オキシアン共和国の首都からガレリア伯爵のタウンハウスまでは、馬車で1時間半ほどだ。

両国の王都と首都の汽車乗り場はそれぞれ街のはずれに作られている。

そう言う所にしか汽車の駅が作れなかったと言うのもある。

汽車の駅を作るには広い土地が必要なのだ。

シュバイツァー王国を朝出発したが、オキシアン共和国の首都に着いた時にはもう夕方になっていた。

今日はホテルに宿泊して明日の朝にガレリア伯爵家に向かう事になっている。