「父上だって母上を見初めて公爵家の養女にして結婚したんじゃないか」
「でも義姉さんは男爵家の娘だったから貴族だったんだ。そこが根本的に違う」
「マリア、どう思う?」
「殿下、殿下の想い人はどんな方ですか?なんでも殿下の言うとおりに動いてくれる素直なお嬢さんですか?」
「ジュリは素直で優しいけれど、両親はいないんだ。2年前の王都の中央市場の火事で母親を亡くして10歳になる弟を養って花屋をしながら立派に暮らしている。どこかの養女になるなんてきっと納得しないだろうな。自分の意志はしっかりと持っている」
「そうですか、私と共通するところがあります。私にも妹がいて私達は孤児院で育ったんです。孤児院を出る年になるときお針子の仕事を見つけて妹と二人で働きながら暮らしていたんです。今は妹は結婚して夫と二人でパン屋をやっています」
「この家にこいつを住まわせるのにも一苦労だったんだ。子供が出来て子供の為にここに来てくれたがな」
「叔父さんはこれからどうするつもりなんです」
「うん。もう兄上にはお前もケンデイラもいる前王ももう俺を解放してくれるだろう。お前が20歳になったらマリアとサーベルを籍に入れようと思っていたから、そろそろいいのかなあと思っている。もう誰にも文句は言わせないよ。それでも何か言うなら俺は平民になるよ。騎士団総長も辞してマリアと何か商売を始めてもいいなと言っているんだ」
「ええっ、叔父さん総長辞めるなんて言わないでよ。俺が絶対辞めさせないよ。マリアさんをこんなに待たせて早く籍を入れて王宮にも来て皆に会ってもらってよ。双子なんかサーベルを可愛がって離さないよ。あいつら自分達より年下の従弟ができて大喜びだよ」
「うん、そのつもりだ。だが俺は第二王子だったからな、だからまだよかったが、フレデイは第一王子でこの国の次期国王だ。俺よりも厳しいぞ」
「彼女の両親はオクシアン共和国の貴族だったみたいなんだ。その辺から何とかならないかなと思っているのだけど、今彼女の両親の実家を探してるんだ」
「隣国の伯爵以上なら何とかなるかもな。それ以下なら難しい」
「俺ケンデイラに国王になってもらえないかとも思っているんだけど…俺は公爵か伯爵かその辺の爵位でも貰って叔父さんみたいに…」
「それは難しいし、ケンデイラがかわいそうだ。キメラ帝国を一瞬にして殲滅させた最強の第一王子の後をやらされるケンデイラの事を考えてやれ、いつまでもお前と比べられる事になるぞ。お前はスメール学園を2年飛び級した秀才でもあるんだからな」
「ケンデイラだって優秀だよ。ずっと首席を維持しているんだ。それにジュリが王妃になってくれるなんていくら考えても現実味がないよ。花屋が大好きなんだ。花を触っている時のジュリが一番輝いている。俺のわがままでジュリの輝きを無くしてしまいたくないんだ。本当に平民になりたいよ。ジュリは花屋で俺は騎士として働かせてもらえないかなあ」
「まあ、どう考えても無理だろうな。マリア何かいい方法ないかなあ」
「まずはこんな所で悩んでいるよりも、ジュリさんの想いをきちんと確かめてみないとわからないでしょう?案外殿下の為に王妃様になってくれると言って下さるかもしれないし、そう思ってくれるなら方法はいくらでもありますよ。殿下は断られると思うから他の方法を考えている訳なので、まずジュリさんの気持ちをはっきり聞く事が一番ですね」
「うん。そうだな、まずフレデイお前が頑張れ。彼女を口説き落とすんだ。俺はできなかったがな」
そう言って叔父は隣に座るマリアの肩を抱き寄せた。
「でも義姉さんは男爵家の娘だったから貴族だったんだ。そこが根本的に違う」
「マリア、どう思う?」
「殿下、殿下の想い人はどんな方ですか?なんでも殿下の言うとおりに動いてくれる素直なお嬢さんですか?」
「ジュリは素直で優しいけれど、両親はいないんだ。2年前の王都の中央市場の火事で母親を亡くして10歳になる弟を養って花屋をしながら立派に暮らしている。どこかの養女になるなんてきっと納得しないだろうな。自分の意志はしっかりと持っている」
「そうですか、私と共通するところがあります。私にも妹がいて私達は孤児院で育ったんです。孤児院を出る年になるときお針子の仕事を見つけて妹と二人で働きながら暮らしていたんです。今は妹は結婚して夫と二人でパン屋をやっています」
「この家にこいつを住まわせるのにも一苦労だったんだ。子供が出来て子供の為にここに来てくれたがな」
「叔父さんはこれからどうするつもりなんです」
「うん。もう兄上にはお前もケンデイラもいる前王ももう俺を解放してくれるだろう。お前が20歳になったらマリアとサーベルを籍に入れようと思っていたから、そろそろいいのかなあと思っている。もう誰にも文句は言わせないよ。それでも何か言うなら俺は平民になるよ。騎士団総長も辞してマリアと何か商売を始めてもいいなと言っているんだ」
「ええっ、叔父さん総長辞めるなんて言わないでよ。俺が絶対辞めさせないよ。マリアさんをこんなに待たせて早く籍を入れて王宮にも来て皆に会ってもらってよ。双子なんかサーベルを可愛がって離さないよ。あいつら自分達より年下の従弟ができて大喜びだよ」
「うん、そのつもりだ。だが俺は第二王子だったからな、だからまだよかったが、フレデイは第一王子でこの国の次期国王だ。俺よりも厳しいぞ」
「彼女の両親はオクシアン共和国の貴族だったみたいなんだ。その辺から何とかならないかなと思っているのだけど、今彼女の両親の実家を探してるんだ」
「隣国の伯爵以上なら何とかなるかもな。それ以下なら難しい」
「俺ケンデイラに国王になってもらえないかとも思っているんだけど…俺は公爵か伯爵かその辺の爵位でも貰って叔父さんみたいに…」
「それは難しいし、ケンデイラがかわいそうだ。キメラ帝国を一瞬にして殲滅させた最強の第一王子の後をやらされるケンデイラの事を考えてやれ、いつまでもお前と比べられる事になるぞ。お前はスメール学園を2年飛び級した秀才でもあるんだからな」
「ケンデイラだって優秀だよ。ずっと首席を維持しているんだ。それにジュリが王妃になってくれるなんていくら考えても現実味がないよ。花屋が大好きなんだ。花を触っている時のジュリが一番輝いている。俺のわがままでジュリの輝きを無くしてしまいたくないんだ。本当に平民になりたいよ。ジュリは花屋で俺は騎士として働かせてもらえないかなあ」
「まあ、どう考えても無理だろうな。マリア何かいい方法ないかなあ」
「まずはこんな所で悩んでいるよりも、ジュリさんの想いをきちんと確かめてみないとわからないでしょう?案外殿下の為に王妃様になってくれると言って下さるかもしれないし、そう思ってくれるなら方法はいくらでもありますよ。殿下は断られると思うから他の方法を考えている訳なので、まずジュリさんの気持ちをはっきり聞く事が一番ですね」
「うん。そうだな、まずフレデイお前が頑張れ。彼女を口説き落とすんだ。俺はできなかったがな」
そう言って叔父は隣に座るマリアの肩を抱き寄せた。



