最強の王子は花売り娘に恋をする

ジュリエッタはフレデリックの好意に甘えることにした。

3カ月間は今まで通り屋台で少しでもお金を稼ぐことにした。

温室や裏庭のお花の手入れもしなければならず学校に行っている暇はないかもしれないが、あと2カ月で卒業なので出席できなくても卒業試験さえ受ければ卒業証書は貰えるはずだ。

ジュリエッタは頭がよく成績も優秀だったのだ。

卒業試験も自信はあるので、とにかく事情を話して先生に相談してみることにした。

先生はたった一人の母親を亡くしたジュリエッタに同情してくれて、すぐに卒業試験を受けれるように申請してくれた。

それまでは学校を休んでも問題ないと言ってもらえた。

屋台は今まで通り土日と平日も2日くらいは出そうと思う。

後は花の手入れをすることになる。

母を手伝っていたので、花の手入れはわかっている。

そしてドライフラワーでリースやサシェやアロマを作る仕事もある。

ジュリエッタは母が最近温室の半分くらいで薬草を育てようとしていたことも知っていた。

母に相談されていたのだ。

だから薬草も育ててみることにした。

幸い母は火事の前にその薬草の苗や種も購入していたので、温室のどこを開けて薬草を植えるかも母は決めていてジュリエッタに話してくれていた。

薬草は成長も早いのだと言っていた。

薬草を管理しながらそれを下す先も探すことにしたのだが、フレデリックが王宮の薬師に話を付けてくれた。

王宮ではいくらでも薬草が欲しいのだそうだ。

王宮の薬師にどんなものを作っているか、またどんなものを作ればいいかを聞いて珍しいものを育てる要請を受けた。

手がかかるのでなかなか王宮では育てられないそうで、それなら高値で引き取ってもらえるのでジュリエッタはその苗を分けてもらい育てることにした。