最強の王子は花売り娘に恋をする

2週間後の土曜日もフレデリックは王都に出かけて行った。

いつもの公園の入り口付近で花売りの屋店は出ていた。

でも今日はジュリエッタが一人で花を売っていた。

「ジュリエッタ、こんにちは。今日はエドガーはお休み?」

そう言ってジュリエッタに話しかけた。

「あらっ、フレデイ様今日も来てくださったんですね。ありがとうございます。エドガーは今日は母のお店の方を手伝っています」

するとそこに団体の観光客が広場の周りにやって来て、花売りの屋台は取り囲まれるように人だかりができた。

客たちはジュリエッタがドライにした花で作った小さなリースや瓶詰にして香りを付けたアロマや可愛い布にいれたサシェを次々に買って行った。

一人では手が回らなさそうだったので、フレデリックも手伝う事にした。

ジュリエッタは恐縮したがそれでもお客様を捌ききれなかったので好意を受ける事にした。

フレデリックに手伝わせてくれたのだ。

フレデリックは手際よく客からのオーダーを聞いて小さなサシェやアロマの瓶を用意してあった袋に入れて客に渡した。

そして代金を受け取って、缶にお金を入れてそこからお釣りも出して渡した。

1時間もすると波が引いて行ったので、

「フレデイ様ありがとうございました。手伝わせてしまってすみません。でも本当に助かりました」

「このサシェやアロマや小さなリースがよく売れたね。前にはなかったと思ったけど…」

「はい、実はちょっと思いついて先週から置いてみることにしたんです。そしたら思いのほかよく売れて今日はたくさん持ってきてよかったです。でも本当は生花を買って欲しいんですけどね」

そう言ってにこにこ嬉しそうに笑った

「でも今日はフレデイ様に手伝っていただいて助かりました。本当にありがとうございました」

ぺこりと頭を下げるジュリエッタが可愛い。

太陽のように大きな口を開けてエドガーと楽しそうに笑うジュリエッタにも目が引付けられるが、上品にほほ笑んだり嬉しそうに笑みをこぼすどんなジュリエッタもフレデリックには最高に可愛いのだ。

「フレデイって呼び捨てでいいよ。僕もジュリって呼んでいい?エドガーがそう呼ぶって言ってただろう」

「いいんですか?私の事はジュリで構いません。」

すると花束を中くらいのが3個欲しいと言う客が現れて、ジュリエッタがそちらの客にかかりっきりになった。