狐面の君と、神隠しの夏

―「…ここでいいか。」

「…あり、がとう。」


…ここどこ?

…って、どこか聞いてもわからないや。


「とりあえず、服を調達しないとな。

どーすっかなぁ…。」


そっか、私服屋は入れない?


「…着なければいけるか?

よし、行くぞ。」

「え…うん。」

「あ、そうだ。

それ動きにくそうだし紐で止めるか?

…引きずってるしな。」

「あー…うん。」


たしかに、このままいったら転ぶ未来が見える。

彼は紐を探して…


「…あ、これでいいか。はい。」

「ありがとう。」


……ん…難しくない?これ結ぶって…。

…やばいやばい。

待たせてるって!



…あ、できた。


「…よし!」

「できたか?

…し、行くぞ。」

「ん…。」


…あ、手は繋いでくれるんだ。



…着物。

…着れるかなぁ。


「…いいか?」

「!」

「長居すればするほど、バレる確率は上がる。

さっさと選べよ。

多少でかくたって何とかなる。とりあえず自分に合う大きさのを探せ。」

「わかった…。」


着物のサイズ…わかるかなぁ?!