ある日、最恐組長様に買われました。

中に入って、目に入った男の顔を見て一瞬、時が止まった。



……………何この人、綺麗すぎでしょ。



不覚にも、そう思ってしまうほどに綺麗な男。

浮世離れしたような顔立ちに、キリッとした目、筋の通った鼻、整った形の唇。



…何これ、こんな人今まで見た事ない。



綺麗なのに、明らかに威圧感がある男。


これが、あの方、と言われていた男なのだろう。





「御影様、鏡屋 春芽を連れてきました。」



男は、睨むでもなく、優しくも無い奇妙な目で私のことをジッと見ていた。


…、何。


その目つきに説明しがたい程の居心地の悪さを感じる。


大体、こういう時は耐えるのが普通なんだろう。

何も言わずに黙っておくのが。




だけど生憎、私はそんなお人形みたいな性格はしていないのだ。