ある日、最恐組長様に買われました。

まるで野良猫を捕まえたみたいにズルズルと連れていかれる私は、


屋敷の中に入って、大きな扉の前に立たされた。





「…良いか。今から俺の言うことを絶対に守れ。」



一際、緊張感を含んだ男は続けた。



「絶対に、あの方の言うことには従うこと。口答えしない事、だ。もしもこれを破った時には、お前の命は無いと思え。」




ピリッと空気が締まった。


あの方、とは多分今から入るこの部屋の中にいる人のことなんだろう。


そして多分、私を買ったこの組のトップ。



まさかこんな最初から顔を見ることになるとはね。




「…分かりました。」



私がそう言うと、男はコンコンと、ノックをして扉を開けた。


まるで入れと言わんばかりに、後ろから背中を押されて、私も男に続いて中へと入った。