君が希望をくれたから。

「あーっ。雨女きたーっ。」

「最悪!今日体育あるのに!」

みんなの嫌そうな声が聞こえる。

ああ、まただ。わたしの存在がみんなを悲しませるんだ。

わたし、雨宮しずく。

一見どこにでもいそうな中学一年生だけど、一つだけ違うところがある。

"雨女"なんだ。

だからみんなにバカにされたりいじめられるの。

小さいころは雨女の力がなくて。

中学校に上がると同時に雨の力のエネルギーが発動して。

みんなを悲しませているの。

わたしもやりたくてやってるわけじゃないんだよ。

今日も1人ぼっちかな。

ふーっと息をつく。

「ねえ、ちょっとあんた」

まあ、わたしなわけないか、と無視をしておく。

「ねえ!!無視すんなよ、てめーだよ!」

へっ、わたし!?

見ると怖い顔をしていた女の子3人組がいた。

「雨女のくせにいい子ぶんなよブス!!」

バシンと手で顔を叩かれた。

い、痛いっ…。

女の子の力でも叩かれるのは流石に痛い。

「ご、ごめんね」

一応謝っておく。 

けれどそこがまた火に油を注いで。

「だからいい子ぶんなっていってんだよ。
いい加減ー」

「もう辞めなよ。」

女の子たちの声を遮った?

えっ?誰?

視線をうつすと…、校内一イケメンでモテモテな上山拓海くんだった。