「好きだから。」

私はカフェに戻り、莉愛に百瀬さんのことを言った。
ちくったのではなく、相談の一環として言ったまでだけど。
「あのね、さっき見ちゃったんだ。百瀬さんが蓮くんに告白してるとこ」
「え! 本当に⁉」
「うん。隠れてみてた……」
「どう思った?」
「どう思ったかって?」
「嫌だった?」
私は嫌……なのか? 別にいいのか? でも、私やっぱり……。
私は自分の気持ちに気付いた。確実に。
「私は……嫌……だ」
「よく言った」
「え? 何で?」
「それって、つまりウソカノじゃなくて、本当の彼女になりたいってことでしょ? その気持ちの表れでしょ?」
本当の彼女……。なりたいよ。なれるなら。
でも、この思いは蓮くんに言ったところで断られるだけ。
だから、このままが一番いいの。
「そうかな?」
「そうだよ。絶対」
「莉愛が言うなら、そうだね。でも、この気持ちは言わない」
「何で? 気持ちをつたえたらいいじゃん」
「だって。だって……気持ちを言ったところで、断られたら、ウソカノとしても隣に居られないんだよ? そんな嫌だよ……」
「そっか。愛の気持ちよく分かった」
「理解してくれてありがとう。これからも相談のってくれる?」
「もちろんだよ!」
「ありがとう! 莉愛、大好き!」
「私も大好きだよ! 愛!」