季節は流れ、冷たい木枯らしが吹く12月。
私のお腹は、はちきれそうなくらいに大きく膨らんでいた。
「美李愛、寒くねぇか? ほら、ブランケットもう一枚掛けるぞ。湯たんぽは冷めてねぇか?」
21歳の流星パパは、冬になってからますます過保護に拍車がかかっていた。
アジトのリビングで、私は暖房の効いた部屋の中、流星くんにぴったりと抱きしめられていた。
「ふふ、流星くん、ありがとう。ポカポカだから大丈夫だよ」
私の膨らんだお腹を、2歳半になった楓くんと椿くんが、小さな手でそっと優しく撫でる。
「ママ、いもうとちゃん、もうすぐ生まれる?」
「椿、おにいたんだから、いっぱい遊んであげるんだじょ」
すでに立派なお兄ちゃんの顔をしている二人が愛おしい。
その横では、パパっ子の桜ちゃんが流星くんの膝の上に座って、「桜はねぇね(お姉ちゃん)になるの! パパ、桜がお世話ちてあげるからね!」と張り切っている。
「みんな、ありがとう。今度の妹ちゃんの名前なんだけどね……冬に生まれるから、『柚(ゆず)』ちゃんにしようって、パパと決めたんだよ。冬の寒さの中でも、みんなを温かく癒やしてくれる、爽やかで可愛い女の子になるようにって」
私がそう言うと、リビングのソファでベビーベッドを組み立てていた蓮くんが「柚ちゃん! めちゃくちゃ可愛い! 冬生まれにぴったりじゃん!」と大はしゃぎ。
「柚、ですか。冬の季語でもあり、古くから邪気を払う縁起の良い植物です。我がグループの次なるお姫様に相応しい、素晴らしい名前ですね」と、律先輩がメガネを光らせて深く頷く。
碧先輩も「柚、か。楓、椿、桜に続いて、また一つ最高の宝物が増えるな」と、冷徹な目を優しく細めてくれた。
そのとき――。
「うっ……、あ、れ……?」
お腹の奥が、ギュウウッとお財布を締め付けられるように激しく痛んだ。
今までの前駆陣痛とは明らかに違う、腰に突き抜けるような強い痛み。
「美李愛!? どうした、顔色が……っ!」
流星くんが血相を変えて私を覗き込む。
「流星くん……、お腹、痛い……。陣痛、きちゃったかも……っ!」
私のお腹は、はちきれそうなくらいに大きく膨らんでいた。
「美李愛、寒くねぇか? ほら、ブランケットもう一枚掛けるぞ。湯たんぽは冷めてねぇか?」
21歳の流星パパは、冬になってからますます過保護に拍車がかかっていた。
アジトのリビングで、私は暖房の効いた部屋の中、流星くんにぴったりと抱きしめられていた。
「ふふ、流星くん、ありがとう。ポカポカだから大丈夫だよ」
私の膨らんだお腹を、2歳半になった楓くんと椿くんが、小さな手でそっと優しく撫でる。
「ママ、いもうとちゃん、もうすぐ生まれる?」
「椿、おにいたんだから、いっぱい遊んであげるんだじょ」
すでに立派なお兄ちゃんの顔をしている二人が愛おしい。
その横では、パパっ子の桜ちゃんが流星くんの膝の上に座って、「桜はねぇね(お姉ちゃん)になるの! パパ、桜がお世話ちてあげるからね!」と張り切っている。
「みんな、ありがとう。今度の妹ちゃんの名前なんだけどね……冬に生まれるから、『柚(ゆず)』ちゃんにしようって、パパと決めたんだよ。冬の寒さの中でも、みんなを温かく癒やしてくれる、爽やかで可愛い女の子になるようにって」
私がそう言うと、リビングのソファでベビーベッドを組み立てていた蓮くんが「柚ちゃん! めちゃくちゃ可愛い! 冬生まれにぴったりじゃん!」と大はしゃぎ。
「柚、ですか。冬の季語でもあり、古くから邪気を払う縁起の良い植物です。我がグループの次なるお姫様に相応しい、素晴らしい名前ですね」と、律先輩がメガネを光らせて深く頷く。
碧先輩も「柚、か。楓、椿、桜に続いて、また一つ最高の宝物が増えるな」と、冷徹な目を優しく細めてくれた。
そのとき――。
「うっ……、あ、れ……?」
お腹の奥が、ギュウウッとお財布を締め付けられるように激しく痛んだ。
今までの前駆陣痛とは明らかに違う、腰に突き抜けるような強い痛み。
「美李愛!? どうした、顔色が……っ!」
流星くんが血相を変えて私を覗き込む。
「流星くん……、お腹、痛い……。陣痛、きちゃったかも……っ!」



