両思いだけど、片想い?

恋愛(ラブコメ)

紫陽花/著
両思いだけど、片想い?
作品番号
1785745
最終更新
2026/07/04
総文字数
19,698
ページ数
11ページ
ステータス
完結
PV数
13
いいね数
0

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高校2年生のるるには、奇跡が起きた。
俊太に告白され、晴れて「付き合う」ことになったのだ。
念願の恋人同士。るるの毎日はピンク色に染まる……はずだった。

付き合い始めて、3年。
るるの心は、期待とは裏腹に五月雨のような不安で満たされていた。
なぜなら、俊太が一向に何もしてこないからだ。
学校の帰り道、すぐ隣を歩いているのに手すら繋ごうとしない。
少女漫画で見るような、甘いキスなんて夢のまた夢。
「付き合えたのは幻だったのかな。俊太は本当は、私のこと好きじゃないのかも……」
贅沢な悩みだと自嘲しながらも、
るるは「両思いなのに、まるで自分だけが片想いしているような」寂しさを募らせていく。

そんなるるの元気のない姿に気づいたのが、幼馴染の航平だった。
航平は俊太の親友でもある。
ポテトをつまみながら「あいつと上手くいってないの?」と尋ねる航平に、
るるはついに堪えきれず「手も繋いでくれないし、嫌われてるのかも」と本音をこぼす。
すると航平は、信じられないものを見るような目で絶句した。
そして爆笑しながらこう言ったのだ。
「は?あいつが手を出さない? おかしいだろ。あいつ、お前のことめっちゃ好きなのに」
航平が語る俊太の裏の顔は、るるの想像を絶するものだった。

実は、俊太が何もしてこない理由――それは、必死すぎる理性との戦いだった。
俊太はるるのことが好きすぎて、脳内では毎日が大爆発を起こしていたのだ。
航平の前では「るるが可愛すぎて直視できない」
「もし触れたら、理性がぶっ飛んで嫌われるかもしれない」
「手を繋ぐだけで心臓が止まりそう」と、頭を抱えて悶絶していたらしい。
余所余所しかったのは、高鳴る鼓動を必死に隠し、
触れたい衝動を限界まで抑え込んでいた結果の「お利口さんの仮面」だったのだ。

航平からその事実を告げられたるるは、
驚きと恥ずかしさでパニックになる。
「嫌われてるんじゃなくて、好きすぎたの……!?」

真実を知ったるるは、次のデートで少しだけ勇気を出すことにする。
今日も直立不動で歩く俊太の袖口をるるはそっと引っ張った。
「俊太……あのね、私、片想いじゃなくて、ちゃんと両思いになりたいな」
その瞬間、俊太の顔が耳まで真っ赤に染まる。
限界を迎えた彼の理性がついに崩壊する――!?

恋人なのにピュアすぎるじれったさ120%の悶絶ラブコメディ!

目次

    • ピンク色に染まらない日常

    • あの頃の淡すぎる思い出

    • 3年目の限界、幼馴染とのポテト

    • 絶句、からの大爆笑

    • 鉄の理性、ひび割れる音

    • 熱い手のひら

    • キスまで、あと1センチ

    • すれ違いの雨

    • ピンク色に染まる日常

    • 番外編 新しい命の足音

    • あとがき

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