――――そして今や、彼は本当に貴族に登用されている。
どのような経緯でそこに至ったかは知らないが、ラキュウス辺境伯の配下としてベリルは現れた。
幼少期に起きた銃撃事件では連座するかたちでベリルは労役に科されたはずだが、あの後、彼は一体どのようにして過ごしていたのだろう。
密かにエリザベートはベリル達一家を追っていたが、しかし分かったのはベリルの両親が過酷な作業場で死去したことだけ。
ベリルは労役を終えたあと、行方をくらましてしまった。
そして今になって再会した彼の片方の腕は、肘から下がなかった。
何があったのか聞きたい。
しかし再会したばかりのベリルに踏み込んだことを聞く勇気もなく、疑問が綿雪のように積もってエリザベートの心を覆い尽くす。
近づきたいけれど、怖い。
さまざまな思いが脳裏を巡り、エリザベートは一つの結論へ辿り着いた。
やはり監視役は別の人がいい。
もう一度だけ聞いてみるべきだ。
どのような経緯でそこに至ったかは知らないが、ラキュウス辺境伯の配下としてベリルは現れた。
幼少期に起きた銃撃事件では連座するかたちでベリルは労役に科されたはずだが、あの後、彼は一体どのようにして過ごしていたのだろう。
密かにエリザベートはベリル達一家を追っていたが、しかし分かったのはベリルの両親が過酷な作業場で死去したことだけ。
ベリルは労役を終えたあと、行方をくらましてしまった。
そして今になって再会した彼の片方の腕は、肘から下がなかった。
何があったのか聞きたい。
しかし再会したばかりのベリルに踏み込んだことを聞く勇気もなく、疑問が綿雪のように積もってエリザベートの心を覆い尽くす。
近づきたいけれど、怖い。
さまざまな思いが脳裏を巡り、エリザベートは一つの結論へ辿り着いた。
やはり監視役は別の人がいい。
もう一度だけ聞いてみるべきだ。



