短編集〜甘々、逆ハー、無自覚、美少女、ヤンデレ、独占欲、クールいじめ、溺愛、嫉妬〜

「姉様・・・姉様・・・・」

 私は、薫に起こされた。
 時計を見ると、朝の7時。
 こんな朝から、何の用だろうか?
 ぼんやりした頭では、何も理解できなかった。

「薫・・・」

 私は、静かに愛しい弟の名前を呼んだ。

「学校・・・行くから」

「・・・それだけ?」

「それだけだなんて、姉様ってば。
本当は学校とか行きたくない。
だけど、しょーらいのために行ってるの」

 そういうこと・・・。

「いじめられないように気をつけてね」

「いじめられないよ。
そうなる前にやっつけるから」

「そう」

 そうだった。
 私の弟は、弱くない。
 世界一強いんだ。

「行ってらっしゃい」

 私は、小さく薫に手を振った。

 私と薫は、双子だ。
 双子だから学年は同じだけど、なぜかクラスは昔から一緒にならない。

 今は、私立の学校に入学して、
 私は女子校で、
 薫は男子校に行き始めたから、
 関係ないけど。

 さて、何をしようかな?
 弟は、いつも「言ってきます」の一言で、部屋の外から鍵をかける。
 なので、私は部屋で何をしたらいいのか、部屋にいるしかない。
 
 私の部屋は、本来は物置部屋に使われていたけど、ある日をきっかけに私の部屋になった。

 本棚に本はあるけど、薫の許可があるものしか置かれてない。
 薫曰く「姉様にとって、よくないものは置かない」んだとか。
 それが、どういったものかは知らない。

 薫がいないと、時間が長く感じてくる。