私は苺野 毎《ばいの まい》。
身長は151.5センチ。
1月5日生まれ。
苺が大好きなお嬢様で、
15歳の高校1年生。
クラスは1年5組。
そんな私の日常は、
少し普通とは違う。
今日も、不良たちとの喧嘩祭りが始まる。
「お嬢様、いけません」
執事のセバスチャンが止めに入るけれど、そんなことは気にしない。
私は喧嘩がしたい。
今すぐ戦いたい。
なぜなら、戦わないと腕が鈍ってしまうからだ。
私の喧嘩好きは、幼馴染が呆れるほど。
「いつまで喧嘩するつもりなんだ?
脳内お花畑だな」
そう言われた時、私はいつもこう返している。
「脳内お花畑なんかじゃない。
脳内いちご畑です」
そんな私を、不良たちはいつからか
「小さな苺姫」
と呼ぶようになった。
小柄な体なのに、誰にも負けない強さを持っているからだ。
私はその呼び名が気に入っている。
むしろ、最高に嬉しい。
そして今日も、
セバスチャンに
「お嬢様、やめてください」
と止められながら、不良たちと戦った。
結果はもちろん、私の圧勝。
もしかすると、相手が
「小柄な女の子だから」
と手加減してくれていたのかもしれない。
でも、それでもいい。
私は苺野 毎。
苺を愛する、最強のお嬢様なのだから。
今の私は、
恋に悩みたい年頃。
理想の王子様を見つけたいと思っている。
もし見つからないなら、
自分で理想の王子様を作ればいい。
鼻をほじったって、
あぐらをかいたって、
爪を噛んだって、
たまにはお風呂に入らない日があったっていい。
ありのままの自分で生きられるなら、
それでいいと思っている。
結婚だって簡単。
少しくらい自分を偽れば、
できてしまうものだと思う。
でも、ひとりだけ騙せない相手がいる。
それは、幼なじみの牛縞君。
彼は小学生の頃からずっと私を知っている。
だから、私の本当の姿も全部知っている。
もちろん、嫌な思い出もたくさんある。
給食を運んでいる時にわざとぶつかってきたり、
「デブ」とか「最近太ったんじゃない?」なんて平気で言ってきたり。
髪型をお団子にした時なんて、
「おばさんみたい」
と言って、ケラケラ笑った。
あの時は、本当に腹が立った。
そんな牛縞君が、ある日突然言った。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは不機嫌そうに返事をした。
どうせまた、
あたしをからかうつもりなんだと思った。
「髪、お団子以外にした方が可愛いと思うんだけどさ……」
「え?」
思わず顔が熱くなった。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るなんて思っていなかったから。
「どんな髪型がいいかな?」
「どんな髪型でもいいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
結局、あたしたちはいつも通り言い合いになった。
牛縞君といると、
すぐ喧嘩になる。
もしかしたら、
喧嘩だけで一日過ごせるんじゃないかと思うくらい。
でも、牛縞君が私を好きなんて絶対にありえない。
だって、私たちは小学生の頃からの幼なじみ。
お互いのことを何でも知っていて、
会えば喧嘩ばかりして、
私をからかうことはあっても、
褒めることなんてほとんどない。
好きな色も違う。
牛縞君はピンクや赤が嫌いだと言っていた。
好きな食べ物も違う。
いちごが嫌いらしい。
私とは全然趣味が合わない。
なのに……どうしてだろう。
嫌いなはずなのに、
なぜかいつも一緒にいる。
本当に嫌いなら、
無視すればいいだけなのに。
嫌いだから関わらない人。
嫌いだから喧嘩する人。
その違いって、
何なんだろう。
とりあえず、明日からはお団子ヘアーをやめてみよう。
少しだけイメチェンするのも悪くないかもしれない。
身長は151.5センチ。
1月5日生まれ。
苺が大好きなお嬢様で、
15歳の高校1年生。
クラスは1年5組。
そんな私の日常は、
少し普通とは違う。
今日も、不良たちとの喧嘩祭りが始まる。
「お嬢様、いけません」
執事のセバスチャンが止めに入るけれど、そんなことは気にしない。
私は喧嘩がしたい。
今すぐ戦いたい。
なぜなら、戦わないと腕が鈍ってしまうからだ。
私の喧嘩好きは、幼馴染が呆れるほど。
「いつまで喧嘩するつもりなんだ?
脳内お花畑だな」
そう言われた時、私はいつもこう返している。
「脳内お花畑なんかじゃない。
脳内いちご畑です」
そんな私を、不良たちはいつからか
「小さな苺姫」
と呼ぶようになった。
小柄な体なのに、誰にも負けない強さを持っているからだ。
私はその呼び名が気に入っている。
むしろ、最高に嬉しい。
そして今日も、
セバスチャンに
「お嬢様、やめてください」
と止められながら、不良たちと戦った。
結果はもちろん、私の圧勝。
もしかすると、相手が
「小柄な女の子だから」
と手加減してくれていたのかもしれない。
でも、それでもいい。
私は苺野 毎。
苺を愛する、最強のお嬢様なのだから。
今の私は、
恋に悩みたい年頃。
理想の王子様を見つけたいと思っている。
もし見つからないなら、
自分で理想の王子様を作ればいい。
鼻をほじったって、
あぐらをかいたって、
爪を噛んだって、
たまにはお風呂に入らない日があったっていい。
ありのままの自分で生きられるなら、
それでいいと思っている。
結婚だって簡単。
少しくらい自分を偽れば、
できてしまうものだと思う。
でも、ひとりだけ騙せない相手がいる。
それは、幼なじみの牛縞君。
彼は小学生の頃からずっと私を知っている。
だから、私の本当の姿も全部知っている。
もちろん、嫌な思い出もたくさんある。
給食を運んでいる時にわざとぶつかってきたり、
「デブ」とか「最近太ったんじゃない?」なんて平気で言ってきたり。
髪型をお団子にした時なんて、
「おばさんみたい」
と言って、ケラケラ笑った。
あの時は、本当に腹が立った。
そんな牛縞君が、ある日突然言った。
「思うんだけどさ」
「何?」
あたしは不機嫌そうに返事をした。
どうせまた、
あたしをからかうつもりなんだと思った。
「髪、お団子以外にした方が可愛いと思うんだけどさ……」
「え?」
思わず顔が熱くなった。
牛縞君の口から、そんな言葉が出るなんて思っていなかったから。
「どんな髪型がいいかな?」
「どんな髪型でもいいんだよ。
とにかく、お団子以外にしろよな」
「どんなって何よ?」
結局、あたしたちはいつも通り言い合いになった。
牛縞君といると、
すぐ喧嘩になる。
もしかしたら、
喧嘩だけで一日過ごせるんじゃないかと思うくらい。
でも、牛縞君が私を好きなんて絶対にありえない。
だって、私たちは小学生の頃からの幼なじみ。
お互いのことを何でも知っていて、
会えば喧嘩ばかりして、
私をからかうことはあっても、
褒めることなんてほとんどない。
好きな色も違う。
牛縞君はピンクや赤が嫌いだと言っていた。
好きな食べ物も違う。
いちごが嫌いらしい。
私とは全然趣味が合わない。
なのに……どうしてだろう。
嫌いなはずなのに、
なぜかいつも一緒にいる。
本当に嫌いなら、
無視すればいいだけなのに。
嫌いだから関わらない人。
嫌いだから喧嘩する人。
その違いって、
何なんだろう。
とりあえず、明日からはお団子ヘアーをやめてみよう。
少しだけイメチェンするのも悪くないかもしれない。


