追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

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そうして、この村に来てから二月ほどが経った翌朝。

空気は冷たかったが、昨日よりもどこか澄んでいた。

村はすでに動き始めている。

遠くで鳴る木槌の音や土を踏む足音を

覆うかのように炊き出しの煙が流れた。

「今日は石材の運搬から始めるぞ!」

「了解!」

掛け声が響く。

私は外套を整えながら、その光景を一度だけ確認した。

(……順調ね)

予定よりも早い。

人が動けば、こうも変わるものかと少しだけ感心する。

その時。

「エレノアさん!」

後ろからミリアの声。

振り向くと、彼女は息を弾ませながら走ってきた。

「大変です!」

「何かあったの?」