追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

次の瞬間、

焼けるような痛みが右腕を貫いた。

骨の奥まで侵食するような、黒い“何か”。

剣を握っていた感覚が崩れていく。

握っていられないほどの痛み。

「ぐ……っ」

思わず膝をついた。

それでも戦いは止まらない。

戦は進んでいく。

俺一人が壊れても、何も変わらないというように。

気づけば俺は意識を失っていて、

結局、目が覚めたのは戦いが終わった後だった。

「魔物の呪いだ」

そう説明された。

戦場で魔物の呪いを受けたのだと。

誰もがそう言ったし、俺自身もそう信じた。

そうでなければ納得できなかった。

国のために剣を振るい、その代償として呪いを受けた英雄。