追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

少し間を置いてから言った。

「……本当に、これでよかったのでしょうか」

グラントは笑った。

「何がです?」

「なにも、追放までする必要は―――」

その言葉に、場の空気がわずかに変わる。

だが宰相は動じない。

「必要でした」

短く、冷たく。

「彼女は優秀すぎたのですよ」

「……」

「優秀な者は、時に国を壊す」

アリアは、その言葉に唇を噛んだ。