追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

「何か言うことはないのか」

王太子が苛立ったように言う。

私はしばらく考えた。

そして答えた。

「そうね」

皆が注目する。

最後の捨て台詞でも期待しているのだろう。

だから私は正直な感想を言った。

「王宮の朝会に出なくて済むのは嬉しいわ」

会場が凍りついた。

「は?」

王太子が間抜けな声を出す。

私は続ける。

「毎朝六時から三時間も会議をするの、正直嫌だったのよね」

「エレノア!」

「あと社交界も」

「慎め!!」

父に初めて怒鳴られた気がする。