追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

レオンは苦笑しながら右腕を差し出す。

私が遠慮なく袖をめくると、

黒い痣は以前より濃くなっていた。

「痛むでしょう」

「少しだけ」

「嘘」

「……少しじゃない」

「でしょうね」

私はため息を吐く。

「本当に救いようがないわ」

「怒ってるのか?」

「ええ」

「一応、人助けをしたんだが.....」

「自分を大切にしなかったら元も子もないでしょう」

その言葉に、レオンは目を見開いた。

咄嗟に私は視線を逸らす。

しまった、本音が出た。

「勘違いしないで」

慌てて付け加える。