追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

少しだけ、胸が冷える。

「お前から王位継承権を剥奪し――」

会場が沸く。

「辺境への追放を命じる」

その言葉に歓声すら上がった。

私は小さく息を吐く。

そう、追放。

これで私は王女ではなくなる。

普通なら泣き崩れるところなのだろう。

だが、不思議と涙は出なかった。

むしろ――

少しだけ肩の荷が下りた気がした。

幼い頃から.......生まれたときから王女だった。

常に期待され続けた。

失敗は許されなかった。

誰も本音を言わなかった。

誰も―――私を見なかった。

それが、やっと終わる。