追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

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その日の昼。

私は帳簿を広げていた。

追放先として与えられた土地の収支だ。

ひどい数字だった。

赤字。

慢性的な食糧不足。

壊れた水路。

放置された畑。

前領主は何をしていたのだろう。

「それは?」

レオンが覗き込む。

「村の帳簿」

「分かるのか」

私は顔を上げる。

「読めないと思った?」

「そういう意味じゃない」

レオンは苦笑した。

「数字に強いんだな」

「まあね」

王族教育で嫌というほど叩き込まれた。

外交。

法律。

軍事。

経済。

そんな環境なら、嫌でも覚える。

レオンは帳簿を見る。

しばらく眺めたあと言った。

「官僚みたいだ」

「バカにしてるの?」

「褒めてるつもりなんだが...」

微妙だった。