❅ ❅ ❅
その日の昼。
私は帳簿を広げていた。
追放先として与えられた土地の収支だ。
ひどい数字だった。
赤字。
慢性的な食糧不足。
壊れた水路。
放置された畑。
前領主は何をしていたのだろう。
「それは?」
レオンが覗き込む。
「村の帳簿」
「分かるのか」
私は顔を上げる。
「読めないと思った?」
「そういう意味じゃない」
レオンは苦笑した。
「数字に強いんだな」
「まあね」
王族教育で嫌というほど叩き込まれた。
外交。
法律。
軍事。
経済。
そんな環境なら、嫌でも覚える。
レオンは帳簿を見る。
しばらく眺めたあと言った。
「官僚みたいだ」
「バカにしてるの?」
「褒めてるつもりなんだが...」
微妙だった。
その日の昼。
私は帳簿を広げていた。
追放先として与えられた土地の収支だ。
ひどい数字だった。
赤字。
慢性的な食糧不足。
壊れた水路。
放置された畑。
前領主は何をしていたのだろう。
「それは?」
レオンが覗き込む。
「村の帳簿」
「分かるのか」
私は顔を上げる。
「読めないと思った?」
「そういう意味じゃない」
レオンは苦笑した。
「数字に強いんだな」
「まあね」
王族教育で嫌というほど叩き込まれた。
外交。
法律。
軍事。
経済。
そんな環境なら、嫌でも覚える。
レオンは帳簿を見る。
しばらく眺めたあと言った。
「官僚みたいだ」
「バカにしてるの?」
「褒めてるつもりなんだが...」
微妙だった。



