追放された自称悪役令嬢は落ちぶれた元騎士を拾って辺境に返り咲く

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翌朝。

食卓に座りながら気付く。

大事なことを忘れていた。

「そういえば」

「ん?」

向かいでパンを食べていた男が顔を上げる。

「名前は?」

「.......名前?」

「あなたの名前よ」

男は数秒きょとんとした。

そして苦笑する。

「確かに、名乗っていなかったな」

今さらだった。

同じ家で寝泊まりしているのに名前も知らない。

冷静に考えると変な話である。

男は軽く頭を下げた。

「レオンだ」

告げられたのは、下の名前だけだった。