ショートショート 記憶流れ星




目を覚ますと、ベッドの上。


いつもの様に学校にいかなければ遅刻すると走って、ギリギリ教室へ。



隣に友道の隣を見る。



いつもだったら、この瞬間、ドキドキするけれど。


以前のような、胸騒ぎはしない。



まるで、恋心を何処かに落としてきたみたいなーーー心に氷をひとつまみ落としたみたいなそんな感じ。



ーーーやった、忘れられてるじゃん!!



笑顔でにこやかにしていたら。




「え………、なんで!?」



と、クラスメイトの一人が驚いた声を出した。



煩いな……なんだろうと思ってたら。




「リリと道草くんが………行方不明になったんだって……」




と。




嫌な予感がして、冷や汗が出てきた。



ワラワラと、悪いことをした様なあの嫌な感じ。




「誰かが、祈ったりしてな」




クラスの男子が一人ポツリとつぶやいた。




「祈るって?」
「何のこと?」
「なにいってんの?」




あの噂が飛び交ったのはーーーつい昨日。




でも……そんな嘘だ。


まさか昨日のことが、事件につながってないはずだよ!!


「誰かが、あの流れ星に祈ってーーーその記憶を消したいと思った張本人がいたとするだろ?


その記憶に関わった相手が消えるって俺、オカルト好きの兄に聞いた。

昨日のデカい流れ星を、見なかったやつなんていないだろ?


って事は、誰か祈ってんだろ!!


こんな同時に、二人も意図もなく消えるわけあるか!!」



と、男子生徒。



その様子から、クラスメイトの目線が私に注がれててーーー。


私は走るように、逃げ出した。