夢、叶いました

「二人で有名になろうね」デビューの日、私は笑ってうなずいた。でも違った。有名になるのは私だけでよかった。なのに、人気が出たのは彼女だけ。雑誌もネットもCMも、彼女ばっかり。私は「親友」と紹介された。
ある雨の日、ニュースが流れた。『人気アイドル・南せいら、謎の失踪』日本中が彼女の話をしていたけれど、それも数日で止まった。
「これでやっと私の番だ」
私は有名になった。彼女と最後に会った人物として。