「わたしの悩みを解決できる、ちょうどいいモノ?」
「そうだよー」
ミミミちゃんは肩がけのカバンを身体の前に回すと、ズボッと手をつっこんだ。
「これでもないし、こっちも違うなー」
給食のカレー鍋をかき混ぜるみたいに、カバンの中で腕をクルクルと動かしている。
「あっ!」
はずんだ声を上げて、ミミミちゃんは腕を引っぱり出した。
その手がつかんでいたのは、白い輪っかだった。
サヤカが顔を近づけると、それは数珠のような形をしていた。たくさんの球がくっついた腕輪だ。
ただ、普通の数珠とちがうのは球のサイズと色だった。
ひとつひとつの球はイクラくらい小さくて、色は白い。よくよく見ると、中に黒い点がポツンと入っている。
つまり、『目玉』みたいだった。
たくさんの小さな目玉がならんでいる腕輪。ちょっと不気味だけど、キモカワイイって気もする。
「これは、『百目リング』だよー。これをつけると、あら不思議。まわりがよーく見えるようになるの」
サヤカは中学一年生だ。数年前までは魔法少女グッズなんかに本気で胸をときめかせたものだが、今はそんな不思議なアイテムの存在なんて信じていなかった。
「……へー、そうなんだー」
サヤカが感情のこもらない棒読みで返すと、ミミミちゃんはぷうっとほほをふくらませた。
「サヤカちゃん、信じてないでしょー? この腕輪にはね、百目サマっていう、目がたくさんある神さまの力が封じこめられているんだよー。その力を借りれば、自分の目を使わなくても、まわりにあるものが全部見えるようになっちゃうんだから」
そう言ってミミミちゃんは腕輪をつき出す。サヤカは仕方なくそれを受け取った。
「着けてみれば、本当だってわかるよー」
ミミミちゃんの言葉にうながされて、サヤカは手をすぼめ、手首に腕輪をはめてみた。
次の瞬間、サヤカはおどろきのあまり声を上げた。
「そうだよー」
ミミミちゃんは肩がけのカバンを身体の前に回すと、ズボッと手をつっこんだ。
「これでもないし、こっちも違うなー」
給食のカレー鍋をかき混ぜるみたいに、カバンの中で腕をクルクルと動かしている。
「あっ!」
はずんだ声を上げて、ミミミちゃんは腕を引っぱり出した。
その手がつかんでいたのは、白い輪っかだった。
サヤカが顔を近づけると、それは数珠のような形をしていた。たくさんの球がくっついた腕輪だ。
ただ、普通の数珠とちがうのは球のサイズと色だった。
ひとつひとつの球はイクラくらい小さくて、色は白い。よくよく見ると、中に黒い点がポツンと入っている。
つまり、『目玉』みたいだった。
たくさんの小さな目玉がならんでいる腕輪。ちょっと不気味だけど、キモカワイイって気もする。
「これは、『百目リング』だよー。これをつけると、あら不思議。まわりがよーく見えるようになるの」
サヤカは中学一年生だ。数年前までは魔法少女グッズなんかに本気で胸をときめかせたものだが、今はそんな不思議なアイテムの存在なんて信じていなかった。
「……へー、そうなんだー」
サヤカが感情のこもらない棒読みで返すと、ミミミちゃんはぷうっとほほをふくらませた。
「サヤカちゃん、信じてないでしょー? この腕輪にはね、百目サマっていう、目がたくさんある神さまの力が封じこめられているんだよー。その力を借りれば、自分の目を使わなくても、まわりにあるものが全部見えるようになっちゃうんだから」
そう言ってミミミちゃんは腕輪をつき出す。サヤカは仕方なくそれを受け取った。
「着けてみれば、本当だってわかるよー」
ミミミちゃんの言葉にうながされて、サヤカは手をすぼめ、手首に腕輪をはめてみた。
次の瞬間、サヤカはおどろきのあまり声を上げた。


