元いじめられっ子の悲劇

「ベンデッター」

 そう呼ぶ声が聞こえた。
 声のした方を見ると、ペングウィーノだった。

「大丈夫だったか?」

「ええ」

「危なさそうだから、
急遽、応援を呼んで・・・。

ありがとな、アユト」

 ペングウィーノが、アユト君に振り向きながら言った。

「ああ」

「アユト、この名前のままだと危ないから、
アユトも名前変えようか。

佐藤アユトから」

「苗字、同じ?」

 私は、突っ込みをいれた。

「佐藤は、日本で一番同じ苗字だから、
そりゃ、苗字が同じとかあるっしょ」

 なぜか、アユト君は笑っていた。