このクズを誰にも渡したくない

俺がすっと顔から表情が消えたからか、清水は不思議そうに俺を見る。

「・・・・・・悪い」

俺はそう言った後、口を開く。

「もうそろそろ帰れば?」

「あ、確かに」

清水は保健室の壁にかかっている時計を見る。

その時計は丁度6時を指していた。

「え、ちょ・・・・・・6時って・・・・・・」

染樹はさあっと顔から色が消える。

「あ、お前・・・・・・」

俺もぞっとする。

「「部活・・・・・・」」

「・・・・・・?」

俺と染樹が声を合わせると清水は不思議そうに首を傾げた後、「あぁ」と納得したような顔になる。

「そういうこと」

染樹が所属するサッカー部はとてつもなく厳しい。

無断での遅刻、休みは信じられないくらい怒られる。

まあ染樹ほどエースレベルなら1回ぐらいじゃ怒られないだろうけど。

「・・・・・・冗談抜きで殺される・・・・・・」