このクズを誰にも渡したくない

「っ・・・・・・!」

私がそう聞くと、その人は大きく目を見開く。

その瞳には悲しさも写っていて何故か私は心に穴が空いたような感覚に陥った。

「・・・・・・本当に・・・・・・分からないか・・・・・・」

私はそう言われ一瞬どういうことか理解ができなくなったけれど、すぐに頭を縦に振る。

「悪い。ちょっと佐々木と陸と平能呼んでくる」

「あ、はい・・・・・・」

知ってる人の名前が出たからか、保健室からその人が出たからかは分からないけど安心した自分がいた。

ダッダッダッ

不特定多数の走るような足音が直ぐに聞こえる。

ガラララララ!

「「「理/佐々木っ・・・・・・!!!」」」

三人が肩で息をしながら顔を青くして飛び込んできた。

「え、どっ・・・・・・」

どうしたの。

そう聞く前に理が口を開く。

「本当に・・・・・・染樹くんのこと、分かんないの・・・・・・?」

理の目には困惑と・・・・・・後悔があった。

「そめ、ぎ・・・・・・?」