このクズを誰にも渡したくない

その男子が皆に見えるようにスマホを掲げる。

それは中3の時。

つまり写真の演劇をしたときの学祭のプログラムだった。

「はい、3年4組。佐々木と清水のクラス。演劇『中学生達は殺人を企む』。ほら」

そう言い皆は「やっぱりほら」とでも言いたげな表情で禍根と札付を見る。

「やば、馬鹿じゃん」

「ホントホント」

二人はそう言いながら席に座る。

「馬鹿じゃん」

陸くんが後ろか私に耳打ちをする。

私が軽く頷くと平能くんと飛彩が教室に入ってくる。

「あれ?理どうしたの?何か疲れ切ったって顔してるよ?」

飛彩にそう言われ、「何でもないよ」と返した後手に持つ写真を握りしめた。

あのクソ女・・・・・・。

誰が私を優等生と言おうと関係ない。

飛彩に害を与える人はもう私は許さない。

しかも雪吹よりもあの二人は飛彩に害でしかない。

どれだけ口が悪いって言われようと私は許さない。

絶対に飛彩のために・・・・・・クラス、学年の皆のためにあの二人をボコボコにしてやる・・・・・・。