このクズを誰にも渡したくない

「・・・・・・え・・・・・・?」

皆の視線が何故か鋭かったからか、声が漏れた。

「あれ?どうしたの?」

後ろからひょこっと陸くんが顔を出す。

クラス中誰も声を発さなかった。

そんな数秒を私は永遠のように感じてしまう。

「佐々木、あれ、本当なのか」

誰かが声を出しながら黒板を指す。

黒板に目線を移すと紙らしきものが貼られていた。

私は黒板に歩いていく。

後ろから陸くんが付いてくるのが音で分かった。

「「え・・・・・・?」」

その紙は写真紙でその写真は―――私が悪意に満ちた顔で飛彩の首を右手で絞めている写真だった。

服装から中学の時だということは分かった。

っ・・・・・・これって・・・・・・。

身に覚えがある。

だってこの写真は中学の時、制服で中学の日常がどんどん変化するミステリーを演劇にして学祭でやったから。

その時、私は次々と起こる殺人の犯人。

飛彩は新たな被害者として演技をしていた。