このクズを誰にも渡したくない

理と話していると、前から来た人にぶつかってしまった。

「あっ!ごめんな、さ・・・・・・ってあんたか・・・・・・」

っ・・・・・・!?

え、ちょ、ぶ、ぶつかったっ!?

ヤバい信じられないくらい心臓動いてるっ・・・・・・。

「あんたかじゃねぇんだよ。前見ろ馬鹿」

「んなっ!」

そんな声を出すと、そいつは私の後ろの襟を掴んで私を浮かす。

「ちょっ離して!」

ジタバタするとそいつは煩わしそうに顔を顰める。

私に暴言を吐いて私の心臓がフル稼働する相手。

それは―――染樹(そめぎ)英翔(えいと)だ。

染樹は、私の片思い相手。

「あ、奏斗(そうと)!染樹止めて!」

ごめんなさい、嘘です。

このまま続けてください。

私が呼んだのは、平能(ひらの)奏斗(そうと)

染樹と仲の良い方の超頭が良い男子。

ただ、何で染樹はこいつとつるむんだろうって思うほど奏斗は巫山戯る。