このクズを誰にも渡したくない

「・・・・・・次は何ですか」

私が聞くと先生はため息をつく。

「あいつがなくしたって言ってた課題のプリント」

渚、溜め過ぎでしょ・・・・・・。

私は先生からファイルを受け取り、職員室を出る。

時計を見ると、休み時間が残り2分ほど。

ヤバ!

私は走り出す。

ドンッ

少し走っていると曲がり角で誰かとぶつかる。

「わっ!すみませ・・・・・・ってまたかいな・・・・・・」

「またじゃねぇ。お前何回目だよ」

染樹でした。

またぶつかった・・・・・・。

「・・・・・・それ何だよ」

さっきまで顔そらしたりいつも以上に心配してきたり質問してきたり・・・・・・今日の染樹ちょっとだけ・・・・・・ほんのちょっとだけおかしい・・・・・・?

「渚のプリント。先生が渡してだってさ」

私がそう言うと染樹は少し複雑そうな顔をした後「あっそ」と言って教室の方へ先に帰って行く。