このクズを誰にも渡したくない

世界ってそんな単純じゃないって言いたいけど・・・・・・。

私みたいなちっぽけなコミュニティーの中で生きてるのに世界語んなって言われそー・・・・・・。

はぁ・・・・・・。

心の中でため息をつく。

「「ちょっと飛彩、聞いてる!?」」

「あ、葵結(あおい)望夢(のぞむ)・・・・・・ごめん!もっかい言って!」

私は目の前の禍根(かこん)葵結と札付(ふだつき)望夢に合掌をして謝る。

・・・・・・なんでこの人たちに謝らなきゃいけないんだろ。


この2人は前に私が教室で倒れた原因だ。


*  *  *

「葵結ってさ〜目が大きいからプリ撮ったら加工で変な顔になるんだよね〜」

あぁ、自慢か。

葵結は一人称が葵結で、高校生でかよっていじられてるんじゃなくて本気でちょっと敬遠されてる。

「え、目が大きいってさぁ結局瞼が他の人より開いてるとかだから目若干閉じれば?頭良いんでしょ?」

そこまで思いつくくない?

最後2つは文章的には変かもしれないけど着火剤がどうしても欲しかった。

「ん?あ〜確かに〜。あはは〜」

いつもみたいな嬉しそうな顔じゃなくて貼り付けた顔で葵結は私の腹部を殴る。