このクズを誰にも渡したくない

清水は自然と声のトーンを下げていく。

「そのせいで私、変な噂色々流れ始めて・・・・・・結果的に私、いじめにあったの。クラス全体から」

・・・・・・。

清水は前髪で隠した目から涙を流す。

「理はクラス違ったから知らないと思ってた。でも理は噂だけ知ってたから雪吹のこと好きなんだ〜って・・・・・・」

最低。

俺はその言葉が脳裏によぎる。

「理、いじめにあってた認識はなくって。それが噂だってことしか知らないから・・・・・・私、それで学校行けなくなった。だからあいつのこと、普通だって思ってたけど死ぬほど嫌いなった」

悲しそうに涙を流しながら苦しそうな笑顔を俺に向ける清水。

「でもあいつ、まだ私のこと好きらしい。可笑しいよねこんな遠い学校にまで来るの」

どんどん涙声になっていく清水の声。

「・・・・・・清水」

俺が声をかけると清水は瞳から涙を流す。

「すげぇよ。俺だったら逆上して全員殴ってる」

「っ!だろうねっ・・・・・・!」

涙が溜まりながらも心から笑う清水。

「ありがと!染樹といたらやっぱ元気出る!」

っ・・・・・・。