自分でも理由は分からない。
だけど、気付けば視線が星那を探してしまう。
人と一緒にいることなんて、苦手なはずなのに。
綺羅「……。」
そんな自分がおかしくて、小さく視線を落とした。
その時、倉庫のシャッターが勢いよく開く。
那瑠「腹減ったぁ!」
両手いっぱいにコンビニ袋を抱えた那瑠が元気よく入ってきた。
その後ろから綾人、真尋、そして最後に紫月が静かに姿を現す。
一気に賑やかになる倉庫。
さっきまでの静けさが嘘みたいだった。
真尋「綺羅、腹減ってないか?」
綺羅「……少し。」
真尋「ほら。」
そう言ってサンドイッチを差し出してくる。
受け取ろうとした、その時だった。
星那「こっち。」
隣の席を軽く叩く。
綺羅は一瞬だけ目を丸くした。
私に?
そう思いながら星那を見ると、本人は眠そうな顔のまま何事もなかったようにココアを飲んでいる。
綺羅は小さく頷き、その隣へ腰を下ろした。



