那瑠「ちょ、ちょっと待って。」


那瑠が耐えきれず声を上げる。


那瑠「真央さんにそんな態度取る奴、初めて見た。」


綾人も苦笑しながら頷く。


綾人「呼び捨てだしな。」


綺羅はきょとんとした表情で真央を見る。


綺羅「呼び捨てじゃ駄目なの。」


真央は吹き出すように笑った。


真央「別にいい。」


綺羅「ほら。」


少しだけ得意そうな顔をする綺羅に、真央は呆れたように笑う。


真央「相変わらずだな。」


その空気だけは、昔から変わっていない。

真尋はそんな二人を見ながら、小さく首を傾げた。


真尋「真央さん。」


真央「ん?」


真尋「綺羅とは、どれくらい前から知り合いなんですか。」


倉庫が静かになる。

真央は綺羅を一度見てから、ゆっくり口を開いた。


真央「……長い。」


それ以上は言わない。

その一言だけで話を終わらせた。