綺羅は小さく眉をひそめた。


綺羅「帰る。」


真央「帰さない。」


即答だった。


綺羅「なんで。」


真央は苦笑しながら肩を竦める。


真央「昨日のこと、覚えてないんだろ。」


綺羅「……。」


図星だった。

何も言い返せず、視線を逸らす。

真央はそんな綺羅の頭へ軽く手を乗せる。


真央「昔から無理する癖、治ってねぇな。」


綺羅「子ども扱いすんな。」


その手を軽く払いのける。

二人のやり取りはあまりにも自然だった。

まるで長い付き合いの兄妹のように。

その様子を見ていた煌月の四人は、思わず顔を見合わせる。


那瑠「……。」


綾人「……。」


真尋「……。」


紫月だけは静かに二人を見つめていた。