倉庫の中に静かな空気が流れる。

那瑠は我慢できなくなったように頭を掻いた。


那瑠「真央さん。」


真央「ん?」


那瑠「結局、綺羅って何者なんですか。」


その問いに真央はすぐには答えなかった。

眠る綺羅を見つめ、どこか懐かしそうに微笑む。

そしてゆっくり口を開いた。


真央「……俺からは言えない。」


綾人「なんでですか。」


真央「これは綺羅自身の過去だ。本人が隠してる事を俺が勝手に話す訳にはいかない」



真尋「でも……。」


真央は真尋へ視線を向け、小さく首を横に振る。


真央「いつか話す時が来るから、それまでは待ってやってくれ」


その口調には、綺羅への信頼が滲んでいた。