校舎を出る手前で、ふと足が止まった。

視線の先では紫月達がゆっくりと校門へ向かって歩いている。

誰一人焦る様子はない。


那瑠「昼飯前に来るとか空気読めよな。」


綾人「読める奴なら来てない。」


真尋「まぁ、さっさと終わらせよう。」


三人がいつも通り話している横で、星那は眠そうに欠伸をしていた。


星那「終わったら起こして。」


那瑠「終わるまで寝る気かよ。」


そんなやり取りに、思わず周りの生徒達が苦笑する。

だけど誰も近付かない。

笑っていても。

普段通りでも。

相手は煌月。

普通の生徒とは住む世界が違う。

みんなそう思っている。

私も、その一人だった。

だから関わらない。

それが一番だ。