翌朝。

目覚ましが鳴るより少し早く目が覚めた。

学校へ行く。

昨日まで当たり前じゃなかった事が、今日からは当たり前になる。

制服へ袖を通しながら鏡を見る。

見慣れない制服。

まだ少しだけ違和感があった。


「……よし」


誰に言うでもなく小さく呟く。

逃げない。

そう決めたんだから。

家を出ると朝の空気はまだ少し冷たかった。

昨日と同じ道を歩く。

昨日より少しだけ足取りは軽い。

慣れた訳じゃない。

ただ、一日行けたという事実が少しだけ自信になっていた。