みんなの笑い声が落ち着いた頃。

紫月が静かに二人へ歩み寄る。

昔から多くを語らない人。

でも、その一言一言にはいつも温かさがあった。


紫月「綺羅。」


綺羅「ん?」


紫月は少しだけ微笑む。


紫月「笑顔、増えたな。」


その一言に、胸の奥がじんわり熱くなる。

そんなに変わったかな。

……変わったんだろうな。

好きな人が隣にいるだけで、こんなにも笑えるようになるなんて、自分でも驚いている。

綺羅は隣の星那を見つめ、優しく笑った。


綺羅「うん。幸せだから。」


その言葉を聞いた星那が、小さく笑う。

その笑顔を見た真尋たちも、どこか安心したように微笑んでいた。

あの日、復讐しか見えていなかった私を支えてくれた仲間。

そして、隣で手を繋いでくれている大切な人。

きっと私は、一人じゃここまで来られなかった。

そう思うと、この何気ない時間さえ、涙が出そうなくらい愛おしかった。