真尋は繋がれた手を見て、口元を押さえながら笑い始めた。
真尋「お前ら恋人繋ぎまでしてんのかよ。」
綺羅は慌てて手を引こうとする。
こんなの見られるの、恥ずかしい。
だけどぎゅっと星那が少しだけ力を込めて握り返した。
え……離してくれない。
思わず星那を見るけど本人は真顔だった。
照れている様子もない。
綺羅「せ、星那……。」
星那は静かに綺羅を見つめる。
星那「……恋人だから。」
……もう。お願いだからそんな真っ直ぐ言わないで。
胸が苦しい。
恥ずかしくて穴があったら入りたいのに、その言葉が嬉しくて笑ってしまう自分もいる。
綾人が腹を抱えて笑い出した。
綾人「前のお前なら絶対言わねぇだろ!」
那瑠「甘すぎるって(笑)」
真尋も肩を震わせながら笑う。
真尋「星那、お前変わったなぁ。」
その笑い声を聞きながら、綺羅は思う。
この人、本当に変わった。
笑うようになって甘えるようになってこんなに幸せそうな顔をするようになって。
全部。全部、嬉しかった。



